2026/06/07 19:00
自家暗室で制作している銀塩プリント作品について、これまでエディションを「5」としていましたが、今後は基本的にエディション1(一点物)とすることにしました。
最近、自分なりの銀塩プリントのスタイルが少しずつ固まりつつあります。スプリットグレード法をベースに、覆い焼きや焼き込みを重ねながら、ハイライトからシャドウまで丁寧に階調を追い込み、一枚の作品を完成させています。
銀塩プリントは単なる複製ではありません。同じネガから制作しても、露光のタイミングや薬品の状態、印画紙の個体差、そしてその日の感覚によって微妙に表情が変化します。そのため、一枚ごとに異なる個性を持った作品になります。
何度もテストプリントを繰り返し、納得のいく一枚に仕上げる。そのプロセスこそが私にとっての銀塩プリントの楽しさであり、その完成した一枚が作品として完結した状態だと感じています。
デジタル時代だからこそ、手作業による揺らぎや一回性には特別な価値があると思います。効率や再現性ではなく、一枚のために時間をかけ、自分の感覚を注ぎ込んで制作した銀塩プリント。その物質感や温度感を楽しんでいただければ幸いです。
そのため、今後の作品は基本的に一点物として販売します。ただし、作品の性質や制作意図によっては、例外的に複数エディションを設定する場合もあります。
